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衝撃の一行!綾辻行人の『十角館の殺人』あらすじ&感想

衝撃過ぎる一行!綾辻行人の『十角館の殺人』あらすじ&感想

f:id:mnglv:20170724105130j:plain綾辻行人の代表作、『十角館の殺人をご存知でしょうか?

 

謎解き、巧妙なトリック、個性的な名探偵、嵐の山荘、奇妙な館の怪しげな住人…そんなモチーフを使った古典的な本格ミステリーが古臭いと言われていた頃、デビューを果たした綾辻行人

 

そして生まれた言葉が”新本格”。

 

そんな新本格を生んだ綾辻行人は、”綾辻以降”なんて言葉までできるほど、ミステリー界に影響を与えたミステリー作家です。 

 

新本格って?という方は➡初心者のためのミステリー用語集! - 推理小説読んでみる?

 

今回は、新本格ミステリーの金字塔とも言われる綾辻行人のデビュー作にして〈館シリーズ〉第1作目!『十角館の殺人』をご紹介します。

 

「これから推理小説を読むぞ!」という方には外せない必読の一言に尽きるそんなミステリーなので、ネタバレしないよう、ざっくりとしたあらすじ&薄いペラペラの感想と共にご紹介したいと思います。

 

~『十角館の殺人』あらすじ~

静かな夜の海へ、彼はこれから行う自身の犯行計画をびっしりと書き込んだ紙を瓶に詰めて流す。罪の審判は、人ならぬものに託すため…。

 

大分県にある大学のミステリー研究会のメンバーたちが訪れた孤島、角島。

ここは半年前、建築家であり建物の持ち主である中村青司を含める4人の人間が殺されるという陰惨な四重殺人の舞台となった島。

 

事件に興味を持った研究会の面々は、この島に残る奇妙な十角形の館、十角館で1週間を過ごすことに。

 

一方、本土にいる研究会をやめた江南孝明もとへ、かつてのメンバーだった中村千織の死に関する告発書が届いていた。差出人は、中村青司…。

 

やがて島に滞在する彼らを襲う連続殺人事件…!

 

~『十角館の殺人』感想のような雑記のようなもの~

薄い感想と言いますか雑記と言いますか…おつきあいください(^ω^)

 

逃げることのできない、外界との接点を遮断された状態で事件が起こるような作品をクローズド・サークルと言います。

吹雪の山荘もの、嵐の孤島ものとか言ったりもしますね。

 

十角館の殺人』も舞台は孤島、クローズド・サークルです。

 

大学のミステリー研究会メンバーが訪れる孤島では連続殺人が起こり、本土ではミステリー研究会の面々に宛てた、「中村千織」というかつてのメンバーの死に関する告発状が届きます。

 

しかし孤島に集まっている学生たちは、当然本土の告発状を受け取っておらず、研究会を辞めた元メンバーの江南孝明(かわみなみたかあき)が、独自にその告発状について調べ始めることに…。

 

物語は、島と本土での状況が交互に進んでいきます。

 

ところで、突然違う作家の名前を登場させますが、アガサ・クリスティをご存知でしょうか?

読んだことはなくても名前は聞いたことある方も多いかもしれませんね。

 

アガサ・クリスティは、発表したミステリーの多くが世界的人気を誇る超有名ミステリ―作家!”ミステリ―の女王”と呼ばれています。

 

十角館の殺人』は、そのクリスティが執筆した名作でありクローズド・サークルの代表作でもあるそして誰もいなくなった』をオマージュしている作品なんです。

 

先に読んでいないと楽しめないなんてことはありませんが、個人的には『そして誰もいなくなった』を読んでから『十角館の殺人』を読むのがオススメです。

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

そして誰もいなくなった』は超名作なので、『十角館の殺人』に限らず 多くの著名な作家、推理小説に影響を与えています。読んでいて損はないはず!

 

いろんな推理小説を読んでいると、これは『そして誰もいなくなった』をオマージュしてるんだな~というものに出会うことでしょう。

 

そして誰もいなくなった』をオマージュしているから、という訳ではありませんが、『十角館の殺人』の作品内でも、アガサという名前が登場します。

 

十角館の殺人』では、ミステリー研究会の面々がみんな、海外の有名な推理小説作家たちの名前をニックネームに呼び合っているんです。

 

だから日本人なのに、ニックネームが凄くカタカナ。

 

登場人物のニックネーム → 元になった作家

エラリイ → エラリー・クイーン

ポウ   → エドガー・アラン・ポー

カー   → ジョン・ディクスン・カー(カーター・ディクスン名義もあり)

ヴァン  → ヴァン・ダイン

ルルウ  → ガストン・ルルー

アガサ  → アガサ・クリスティ

オルツィ → バロネス・オルツィ

 

最初は海外の古典ミステリー作家の名前をニックネームに呼び合う学生たちに、なんとなく違和感を覚えてしまった記憶がありますが、すぐに慣れてしまって全く気にならなくなっていました。たぶん、すぐに慣れます。

 

そして『十角館の殺人』と言えば、衝撃の一行で有名です。

 

「衝撃って…なにそれ大袈裟じゃない?」と思われるかもしれませんが、『十角館の殺人』の衝撃は、一度読んだら二度と味わえないのかと思うと残念なほどにインパクトがあります。

 

私自身も、できることなら記憶を消してもう一度読みたい!

もう一度あの一行の衝撃を味わいたい!

 

「うおおぉぉぉおおお…………!!!」

 

びっくりしてテンションがあがってしまって…一人で読んでいましたが、渋めのおっさんのような声が出ました。

 

作者の思惑にキレ―――にはまりました。

読み終わってから、何気ないこの一言が…うわぁ、これも伏線やったんや~~という感動。

 

もう、素直に騙されてはまってしまう方が良いです。それが楽しいです。

 

新装改訂版は、私が瞬時におっさんと化した程の例の一行の衝撃を増すための工夫がされたページ配分になっているので、読むなら新装改訂版がおすすめです!

   

注意点としては、物理的なトリックの推理小説が読みたい場合には微妙だと思います。叙述トリック、つまり作者が文章でミスリードを誘うような手法を使った作品ですので、ご注意くださいね('ω')ノ

 

十角館の殺人』から始まる綾辻行人館シリーズは、順番に読んでいく方が良いと思います。

どこから読んでも面白いっちゃ面白いんですが、3作目の『迷路館の殺人』なんかは4作目以降を読んでしまっていると謎の1つがいきなりわかってしまいますし…。

 

やっぱり順番に読んでいくのがおすすめ。

 

こちらに「館シリーズ」の順番をまとめていますので、参考にしてみてください⇩ 

【綾辻行人】『十角館の殺人』から始まる館シリーズ 順番&あらすじ - 推理小説読んでみる?

 

私はとりあえず、おすすめの推理小説を検索してヒットした3作目の『迷路館の殺人』を何も考えずいきなり読んでしまいましたけどね!

(4作目以降を読んでいなくて良かったギリギリセーフでした(笑))

 

でも、最初から読みたかったかなって、せっかくやし…って思いました…(._.)

 

 

こちらで『十角館の殺人』以外にもおすすめの推理小説をご紹介しておりますのでぜひチェックしてください|д゚)

kirakunimystery.hatenadiary.jp