推理小説読んでみる?

ミステリー初心者の方にもきっと楽しんでもらえる、有名な推理小説を敷居低めに気楽に♪ご紹介します。

ファンタジー?ミステリー?『向日葵の咲かない夏』あらすじ&感想

向日葵の咲かない夏

道尾秀介の『向日葵の咲かない夏』、タイトルはとっても爽やかなイメージですね。そのイメージを抱いて手に取った方、爽やかどころかむしろ暗澹(あんたん)たる気持ちになる可能性がありますので注意ください。

 

とてもじゃないですが、これを読んでも夏を楽しむ気分になんてなれませんし、一夏の淡い思い出を振り返ってウフフ…なんてことにはなりません(・∀・)

 

~あらすじ~

小学4年生のミチオは夏休み前の終業式の日に先生から頼まれて、学校を欠席したS君の家にプリントと宿題を届けに行くことになった。

 

チャイムを鳴らしても誰も出ない…。そっとドアを開けてみると、鍵はかかっていなかった。声をかけても返事はない代わりに、きぃ、きぃと嫌な音が聞こえる…。庭からまわってみたら、1つだけ窓が開いている部屋があり、その正面には向日葵がたくさん咲いているのが見えた。そこから家の中を覗いたら……首を吊ったS君がいた。

 

しかしミチオが大人を呼びに行って戻った時には、S君の死体は消えてしまっていた。そして1週間後、S君は蜘蛛に生まれ変わってミチオの前に現れ、「僕は殺されたんだ」と訴える。ミチオは妹のミカと蜘蛛になったS君と共に犯人を捜し始める。

 

~感想のような雑記のようなもの~

どうですか、タイトルのイメージは変わってきましたか?(;´∀`)

これは冒頭部分です。もっと暗くじっとりとした嫌な雰囲気になってきます。

 

死んだクラスメイトが蜘蛛に生まれ変わり、ミチオの前に現れる。そして自分は殺されたと訴え、妹のミカも加えて彼らは犯人探しを始めるという。これだけだと、小学生たちの一夏の冒険みたいなファンタジックな作品か?と思えなくもないかもしれませんが…。

 

ミチオの母は妹だけを不気味なほど溺愛して完全に心を病んでいるし、彼らの住むN町では犬猫の猟奇殺害が頻発しているし、まぁとにかく陰鬱で嫌な世界なんです。病んでいますね。タイトルの印象と内容のギャップが凄いです(笑)

 

 

私は小さい時から人付き合いダメで、とにかく動物が大好きな人間でして。映画だろうが本だろうがアニメだろうが、動物が死ぬシーンや辛いシーンは心をえぐられるくらいにメンタルやられがちなので、その点では結構こたえました…_(:3」∠)_

私と同じような方は読むのが嫌になるかもしれません。ご注意ください。

 

それでもなんだかんだで真相が気になって仕方なくて、私はページをめくり続けました。

最後まで読んで全部を理解するのに少し時間がかかりましたが、しばらくかかって、そうか!そういう事か!と。

最初からずーっと感じていた、違和感。これの正体は一体なんなのか…。最後の最後で気が付きました。にしても、内容がなかなか怖い(笑)

 

 

えらく達観しているという大人び過ぎているものの小学生が主人公ですし、全体的に小難しくないので読みやすいんですけど、好き嫌いはかなりわかれる作品だと思います。私は好きな作品です!とは言えませんが、結構なインパクトはあったので印象的な作品ではあります。

 

 

読了感は全くもって清々しくないので、読んで嫌な気分になるミステリー”イヤミス”の部類にも入りそうですが、どっちかというとサイコホラー的な気もする…。イヤミスとサイコホラーの融合…?

でも第6回本格ミステリ大賞の候補作にもなっていた作品なので、やっぱり推理小説としてご紹介しました。

 

生まれ変わりとかファンタジーやん推理小説とかミステリーではないやん(´_ゝ`)

という意見も目にしますが、個人的にはファンタジーではないと解釈しています。なんていうか、サイコホラーでミステリー。あくまでも、理解力・読解力共に人並み以下であろう私の個人的な意見ですけどね!黙れポンコツ!と言われても仕方ないかもしれない。

 

人によって違いはあるかもしれませんが、読書は自由なもので良いと思うので、自分なりの解釈を見つけて自由に楽しめると良いですね('ω')♪