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ミステリー初心者の方にもきっと楽しんでもらえる、有名な推理小説を敷居低めに気楽に♪ご紹介します。

叙述トリックの名手 折原一『倒錯の死角 201号室の女』

叙述トリックの名手 折原一!『倒錯の死角 201号室の女』の感想

"折原一

以前、みんな大好き叙述トリックで有名な推理小説を中途半端に19作品まとめた記事を書きました。これです➡【必読】叙述トリックで有名おすすめ推理小説19選 - 推理小説読んでみる?

 

叙述トリックってなんぞ?という方もいらっしゃるかもしれませんので、一応説明しておきましょう。叙述トリックとは、作者が読者に文章で仕掛けるトリックのことです。ミスリードを誘って読者を騙してしまう、おもしろーいミステリー。

 

そんな叙述トリックの名手と謳われる折原一の『倒錯の死角(アングル) 201号室の女』を上の記事でもご紹介したのですが、最近ふと思い立ってもう一度読み直したので、記憶の新しいうちに~と感想やあらすじを書くことにしました。この記事が目に留まったあなたの本探しの参考になればと思います。

 

~『倒錯の死角 201号室の女』あらすじ~

老いた叔母と暮らす冴えない翻訳家の大沢芳男は、向かいのアパートを覗くクセがあった。しかしある日、向かいのアパートで女性の死体を目撃して以来ひどい悪夢のさいなまれ、アルコール依存症で入院することになった。

 

治療を乗り越え酒を断ち、家に帰ってきた大沢が見たものは、あの201号室に入居してきた1人の女の姿だった…。

 

~『倒錯の死角 201号室の女』感想のような雑記のような~

覗く男、覗かれる女、妄想が惨劇を引き起こすことになります。久しぶりに読み返しましたが、めっちゃ楽しめました。細部は忘れていたので、またもう一度騙された気分でした。

 

 

翻訳家の大沢芳男、201号室の女、泥棒の曽根新吉の3人の視点で物語は進行することに。そこにその他の人物たちも関わってくるんですが。もう途中から頭の中で、登場人物の行動とか発言とか、整理ができなくなってきます。なかなかのパニックです。ゆっくり読んで、振り返ったり、解説がほしくなるくらい。

 

叙述トリックであることを念頭において読んでいますが、違和感の正体にも気づけず( ̄ー ̄)折原一氏、一体どんな思考回路してたらこんなややこしいストーリーや事件を考え付くんでしょう。我ながらボキャブラリーが死んでいるとしか思えない表現ですが、やっぱ凄いし面白い。

 

倒錯という言葉がしっくりき過ぎ。見事に倒錯してるし、とにかく倒錯し過ぎてるし…(読んでないと意味わからない)。強引な部分も少しあるかな~と思いますが、それでも一気に読者を惹き込んで読ませてしまうのがさすが叙述トリックの名手・折原一

 

ラストの方が袋とじになっているのも、雰囲気があっていい感じですね。そこを読んだとき、またも”倒錯”に驚かされることに。ずっと漂う、程よい陰鬱さもミステリーらしさを感じさせてくれました。

 

 

シリーズで言うと前作にあたる『倒錯のロンド』を読んでから『倒錯の死角 201号室の女』を読みましたが、折原一ワールドには変態が多すぎるんじゃないかと思いました。狂気的。そんな変態が大活躍することで、私たち読者は読書タイムを楽しめたわけですね('ω')

 

 

叙述トリック推理小説を読みたいな~と思っているなら、ぜひ『倒錯のロンド』➡『倒錯の死角 201号室の女』の順で読んでみてください。まぁ逆でも楽しめないことはないんですけど、『倒錯のロンド』に出てきたワードが出てきたりもするので、先に読んだ方が面白いかな?と思います。

 

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