推理小説読んでみる?

ミステリー初心者の方にもきっと楽しんでもらえる、有名な推理小説を敷居低めに気楽に♪ご紹介します。

気楽に読める!東川篤哉『完全犯罪に猫は何匹必要か?』紹介

お久しぶりです('ω')ノ

 

もう2月も半ばに差し掛かっているんですね…日々が一瞬で過ぎ去っていくような感覚がしています。

 

最近はいろんなことが自分のペースで進められないせいか、モヤモヤッとした気分から抜け出せないことが時々…。なんだか気分が滅入りがち。

 

これは良くないぞ!ということで、時間を見つけて、気分転換もかねてパソコンに向かっている次第であります。

 

今の私はちょっとヘビーなミステリーを読めそうにない気分…ということで、同じく重ため推理小説はしんどいかもという方に「気楽に読める」ミステリ―、東川篤哉の『完全犯罪に猫は何匹必要か?』をご紹介しようと思います。

 

東川篤哉と言えば、実写化された『謎解きはディナーのあとで』なんかの原作を執筆された作家さん、と言えばわかりやすいでしょうか。

 

ユーモアにあふれる、コミカルなミステリーがすごく面白いんです。気楽に読めて楽しいミステリ―なので、肩がこらないと言いますか、おすすめです。

 

ネタバレしないよう、薄めにあっさりざっくりと!紹介いってみたいと思います。

 

『完全犯罪に猫は何匹必要か?』紹介

あらすじ⇩

招き寿司チェーンの社長・豪徳寺 豊蔵が、破格の大金で探偵・鵜飼杜夫にペットの三毛猫探しを依頼してきた。家賃滞納中の探偵は大金に目が眩み、三毛猫探しに奔走する。

 

しかしその後、豊蔵は自宅にあるビニールハウス内で殺害されてしまい、事件現場には巨大な招き猫の姿が。そこでは10年前にも殺人が起こっており、事件は迷宮入りをしていた。

 

行方不明の猫探しをする探偵と、過去の事件にも関わっていた刑事、2人の推理と捜査によってたどり着いた真実とは…??

 

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タイトルとあらすじにも出てきますが、今作はとにかく「猫」「ねこ」「ネコ」猫まみれ!猫好きには堪らんほど、随所に猫が散りばめられています。ちなみに、猫が残酷な目にあったりしないので、そういうのが苦手な方もご安心を。

 

主人公は、かっこよくも見えるし、ぱっとしないようにも見える。切れ者に見えて、凡人にも見える。そして口が軽くて無神経。家賃は12カ月滞納中!そのくせ小さな仕事はしたがらない…という質悪めの探偵・鵜飼杜夫。

 

無類の招き猫狂と言われる大金持ちの被害者は、殺害される前にそんな探偵の鵜飼に、ペットの三毛猫探しの依頼をしているんですね。しかもとんでもない大金で!

 

その後に、ビニールハウス内で、しかも娘の目の前で殺害されてしまい、警察が動き出します。現場にはなぜか巨大招き猫が…。

 

このビニールハウスでは10年前にも殺人事件が起こっていたようで、未解決のため、警察も必死。しかも被害者の葬儀場でも新たに殺人事件が起こってしまいますが、これまた招き猫狂の葬儀らしく、猫がたくさん(笑)

 

片や行方不明の猫探し、片や殺人事件の犯人探し…探偵と警察で、時に邪魔し合ったり、情報を共有したりしながら捜査を進めていくことに。最初は無関係に見えた事件ですが、妙に交錯するようになります。

 

大金で依頼された猫探し、10年前と同じ現場で起こった殺人事件、葬儀場でのもう一つの殺人事件…もう、どこもかしこも猫だらけです。ほんと、完全犯罪に猫は何匹必要なんでしょう|д゚)

 

ちゃんとミステリ―らしく殺人事件が起きているのに、軽快な語り口、これまた軽めのノリ、テンポの良さ、ギャグの数々に、思わず「ぷぷぷ」と笑いが込み上げて来てきます。

 

でもそこに気をとられると、大事な事件のカギを見落としてしまうんですけどね。〈烏賊川市シリーズ〉ならではのこの面白さは、罠なのかもしれません。

 

行方不明の三毛猫探しのシーンなんて、大金欲しさに「似てる猫で、依頼主にばれなきゃOKさ☆」てな勢いで必死に探し回る探偵は滑稽で笑えるし、事件現場にはなぜか巨大招き猫、そしてもう一つの死体には味噌汁ぶっかけられてるしで、思わずツッコミたくなるシーンだらけ。

 

そのくせトリックやロジックは整然としていて、ちゃんとミステリ―してる。

 

家賃滞納中の探偵だって、なんだかんだで事件を解明する手際は鮮やかで思わず一瞬「こいつ、やるな…!」と見直してしまうし、笑って気づかず通り過ぎちゃってた伏線までも綺麗に回収されてスッキリできます。

 

まさに、気楽に楽しめるミステリ―。肩の凝らない、楽しい、そんな一冊。東川篤哉ワールドを十分に堪能できる一冊でもあります。

 

あと、三毛猫と招き猫について少し詳しくなれます(笑)

 

ヘビーな本格ミステリ―がしんどいな…重たいな~って時は、ぜひ東川篤哉ワールドを。

 

『完全犯罪に猫は何匹必要か?』は〈烏賊川市シリーズ〉の第三弾ですが、絶対順番に読まないと楽しめないこともありません。私は第四弾の、評価も人気も高い『交換殺人には向かない夜』を最初に読んでハマり、さかのぼって読みました。

 

多少、前作読んでないと知らない事実は出てくるでしょうが、気にしない方はお好きなものから読んでみても良いと思いますよ!(^^)!